2025年度 パークレンジャー養成講座短信

2025/5/18 下見「パークレンジャーと園地を歩く2」ほしだ園地

ハンバーガーストーンにて
ハンバーガーストーンにて

 養成講座の下見として北部チームメンバーでほしだ園地を散策してみました。当初は雨天の見込みでしたがくもりの予報に変わり、朝から蒸し暑い一日でした。9時に私市駅前に集合し、本日の予定についてミーテイングしてから出発しました。天野川砂防堰堤の方をまわり、ピトンの小屋まで季節の花や樹木の場所を確認していきました。ピトンの小屋で小休憩したのちに、ぼうけんの路を通って、星のぶらんこの吊り橋に到達し、景色を堪能しながら、やまびこ広場で昼食をとりました。自然観察をしながらのゆっくりペースでしたが、なんとか予定通り12時にやまびこ広場に到達できました。今日もほしだ園地には多くのハイカーさんが来られていました。暑い中、ご苦労様です。昼食後は磐船方面へ管理道を降りて、せせらぎの路、まつかぜの路を通ってやまびこ広場にもどり、休憩後、展望台、らくようの路を降りて、ピトンの小屋まで戻りました。ピトンの小屋で振り返りを行い、本番の予定を確認して、私市駅で解散しました。帰りの天野川沿いでカワセミを観察することができ、今日一日の疲れもふきとばすことができました。

2025/5/11 第3回講座「パークレンジャーと園地を歩く1」なるかわ園地

 パークレンジャーと園地を歩くハイキング第一回を実施しました。

この講座の狙いは各園地を歩いて知ってもらうこと。そしてチームのレンジャーと交流し仲間となって活動を知ってもらうことです。

トップバッターとして、ツツジの花が見ごろのなるかわ園地を中部チームのレンジャー4名の案内で講座生の皆さんと歩いてきました。

 

 前日までの天気予報では午後に雨が降るかもしれないということでしたが、当日は暑くもなく寒くもなく、雨も降らず、風も強くないというハイキング日和でした。9時に瓢箪山駅前に集合し、瓢箪山稲荷神社を経由してらくらくセンターハウスに到着。ここで自己紹介、アイスブレイク、コースの説明、注意事項の確認をして、まずはツツジ園に向かいました。

 

 途中、らくらく登山道の由来やこの道の特徴である、樹木を上から見下ろして観察できることや、咲いている花の説明などをしながらツツジ園に到着。満開は2、3日前とのことでしたが、それでも十分に満足できるほどの咲き具合でした。ツツジ園から旗立山を経由して森のレストハウスに行き、ここで昼食休憩。

 

 昼食後レンジャーが以前に撮影していた写真を使って生駒山系の自然の説明をしましたが、アサギマダラの写真を見せていた時、講座生の一人からこのアサギマダラは自分がマーキングしたものだとの話が出、偶然の出会いにみんな驚いた次第です。その講座生の方から思わぬレクチャーを受けることができ、レンジャーも含めて新しい知識を得ることができました。

 

 その後、ぼくらの広場からの素晴らしい大阪平野の眺望を堪能してから、なるかわ園地休憩所を経由して神津嶽ふれあい広場に到着。ふり返りワークシートの記入、今回の感想の発表などを実施しました。枚岡神社創祀の地に立ち寄ったのち、らくらく登山道にて下山、瓢箪山駅前噴水広場にて解散しました。

 

ふり返りでは、講座生の皆さんから次のようなコメントがありました。

 ・ツツジがとても見ごたえがありました。来年も来ます。

 ・今までの聞いたことのない花や植物に出会い勉強になった。

 ・自然観察が少しづつ楽しくなってきた。

 ・今まで写真でしか見たことのない花を実際に見ることができ感動した。

 ・らくらく登山道が車いすでも登れるようになっているのに驚いた...等。

 

 生駒山系の自然の豊かさに驚いたという感想が多く述べられていました。

 

一方チームのレンジャーからは以下の様な刺激や気づきを受けました。

 ・講座生の皆さんの自然に対する興味の高さや知識の豊かさに驚かされた。

  同時に我々が教えられることが多くあった。

 ・珍しい花など見つけると、急に立ち止まり観察や写真撮影などを始める

  ことが度々あったが、後から歩いてくる人への気配りも必要だと思う。

 ・講座生の皆さんは、結構健脚でほぼスケジュール通りに進行できた。

 ・ケガや事故もなく終了できたことは安全管理上何よりのことでした。

 

これから、夏、秋、冬、もちろん春もまだまだ中部園地の見どころは多くあります。講座生として、これをきっかけとして是非ほかの季節、ほかの園地の自然も味わいにまたやってきていただけたらと思います。 

 

 当日の様子

2025/4/20 第2回講座「自然観察と野外ゲーム」くろんど園地

 私市から歩いて、くろんど園地で第二回講座「自然観察と野外ゲーム」を実施しました。 

 

 9時に私市駅前に集合し、自己紹介および安全の注意を行いました。動物名で集合というゲームを通して3班に分かれてもらい、月の輪の滝下の広場までグループ毎に移動しました。道中ではアカメガシワ擦出、モチツツジの手触りなどで自然を楽しみました。月の輪の滝下の広場ではアイスブレイクとして葉っぱジャンケンというゲームを行い、葉っぱにも色んな形があることに気づいてもらいました。

 

 すいれん池まではネイチャービンゴを行いながら歩きました。グループ(多人数)で探すことにより、一人では気づかないようないろんな色や音、形が確認できました。すいれん池休憩所でビンゴの結果確認を行い、皆さんに景品をお渡しすることができました。休憩後、交歓広場を目指して管理道を散策し、交歓広場では、咲いているオオイヌノフグリ、ムラサキサギゴケ、タンポポなどの花をルーペを使って観察し、おしべ、めしべ、花びらの特徴を細かく観察しました。普段見ることのない小さい花に皆さん感動していました。

 

 案内事務所の前の広場で昼食をとったあと、八つ橋でカタクリやミズバショウの観察を行って第2キャンプ場の広場に行きました。山側の落ち葉が堆積しているところで腐葉の観察、寝転んでの自然観賞を行いました。最後に自然観察の仕方・考え方のレクチャを聞いて今日の振り返りを行いました。

 

 ふり返りでは、

・土壌の観察はあまり経験がないので面白かった、土壌が自然の循環に深く

 かかわることを納得

・ネイチャービンゴではチーム全員で協力して探すことができた

・寝転んで空を見上げて、風を耳と肌で感じとれ、その流れを想像して楽し

 かった

・花には蜜標があって虫たちを呼びこみ受粉させる仕組み、それぞれ意味が

 ある(ルーペで観て)

・冬の間に枯れているように見える草や木もちゃんと春の準備をしている

 などの気付き、感想がありました。 

 

参考資料:自然観察について ネイチャービンゴシート 野外ゲーム

               

              当日の様子

2025/4/6 第1回講座「開講式/府民の森とパークレンジャー」私市植物園

開講式
開講式

 私市にある大阪公立大学附属植物園で、第一回講座「開講式/大阪府民の森とパークレンジャー」を実施しました。 

 

 午前中は、会議室でスタッフの紹介、開講の挨拶、オリエンテーションを行い、その後、外に出てアイスブレイクを行いました。午後からは、「府民の森誕生の物語り」と「パークレンジャー誕生の経緯と歩み」についての座学を行い、府民の森は大阪府政の開始から100年を記念して、又生駒山系の自然を守るために作られたこと。パークレンジャーが「人と自然をつなぐ」パイプ役として「活動を通じて色々な自然を分かり易く伝える」ことで「人々に自然を大切にする人になってもらう」活動をしている事を学びました。

  

 ふり返りでは、

・参加者の緊張を解きほぐし仲間を知るためのアイスブレイクゲームで

 お互いを知れたし参考にもなった

・今までは自然を漫然と見てきたが、今後は注意深く見つめて学び新たな

 楽しみとしたい

・大阪府民の森の成り立ちやパークレンジャーの歴史・役割などが理解できた

・この講座で自然の事を学び、自然と利用者をつなぐパイプ役と

 なっていきたい

 などの気付き、感想がありました。

 

参考資料:府民の森誕生物語 府民の森パークレンジャーの歩み

 

当日の様子

むろいけ園地

中部園地

ちはや園地