環境調査部の活動

 環境調査の活動は、大阪府民の森を中心にして身近な自然の生き物の動態を調査し、その結果を自然の保全や保護活動に活かせるようにすることを目的にしています。そして活動を通じて自然の大切さを伝えて行きたいと思います。

2011年度の活動報告 

2017年度の活動報告

2018年度の活動報告 

2019年の活動報告

くろんど園地 カタクリの森 開花・生育状況等の調査・観察レポート(2019)

【要約】

カタクリの個体群の維持・成長予見を目的として、カタクリの森全域の開花数と、特定の調査箇所における1年生実生と植付け以降に生まれた若い個体の生育状況とを、調べました。残念なことに、イノシシと推測される食害と台風21号による倒木の被害を受けました。これらによるカタクリへの被害についてもあわせて報告します。

・開花数は約500で昨年(約1500)の39%に減少、イノシシによる食害が主因と考えられ、これにより800以上の個体が喪失した可能性があります。(上段左:図1と上段中写真1)

・実生数は110以上と推定(昨年は150以上)、昨年、アリ散布と思われる、特定箇所に集中的に芽生えた実生が小さな葉の個体に順調に成長しています(上段右写真2)。

・結実割合は、南西山側以外の調査箇所で40%前後と昨年の80%から減少。3月末の寒の戻りによる訪花昆虫の変化とかが気になりますが原因は不明です。翌年の実生数には好ましい状況ではありません。

あわせて、カタクリの生育に強い関係がある、送粉昆虫やアリの種子散布についても観察の気づきを書き留めます。

・送粉には、コハナバチの仲間と思われるハナバチに加え、ビロウドツリアブも寄与している可能性があります(下段左 写真3)。

・2017年に種を運んでいたアリは、テラニシシリアゲアリと判明。これに加えてクロヤマアリも散布に関係してると思われます。(下段右 写真4)

リンク

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