くろんど園地の水辺でオオアメンボに混じって小さなアメンボを見つけました。最初は子供のアメンボかと思いましたが、よく見ると別の種類のシマアメンボであることがわかりました。始めてみたアメンボなので少し調べてみました。
アメンボはセミやカメムシと同じ半翅目の昆虫で、シマアメンボはウミアメンボ亜科に属することがわかりました。ウミアメンボ亜科の仲間は大部分が海産ですが、シマアメンボはその中でも淡水産のアメンボです。体型も普通のアメンボに比べて、ずんぐりむっくりなのがわかります。日本全国の渓流に住むアメンボのようですが、見つけたところは渓流というよりは止水の水たまりのような場所でした。成虫で越冬するようで、真冬でも泳いでいるところをみました。えさはアメンボの仲間と同様に水面に落ちてきた昆虫の体液を吸っているようです。
ところでアメンボは器用に水面を滑走していますが、なぜそのようなことができるのでしょうか。アメンボの足には剛毛がびっしり生えていますが、その毛に油がついているために撥水し、表面張力で水に浮いていられるとのことです。それ以外にもアメンボの足はいろんな機能を持っているので、皆さんでも調べてみてください。参考のURLを示しておきます。※1
シマアメンボは飛べないので、遠くに移動できません。洗剤などに含まれる界面活性剤や油が生息水域に入り込むと、表面張力を消失し、水に浮くことができなくて溺れてしまいます。今の環境が悪化すると絶滅するしかありません。弱くて小さな虫達を優しく見守ってあげてください。
(2023/11/10 大西)
※1 アメンボはなぜ水に浮く
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