急坂をのぼって峠を左に曲がると
金剛山ちはや園地のキャンプ場
静かな雪の原にひとすじの足あと
何しに来たのかな?
炊事場のまわりを行ったり来たりする足あと
流し台には5本の指とつめのあとがくっきり
テン*2が食べものや水をさがしに来たのかな?
テンの足あとのそばに
ひょろ長いウンチが雪にうもれてる
虫も木の実も少なくなった真冬の森で
テンは何を食べているのかな? (2)
注意:動物のウンチ(フン)を見つけても、感染症のおそれがあるので、素手でさわらないでね。もし、さわってしまったら、エタノール(エチルアルコール)で手を消毒してくださいね。
遊歩道のまん中に何かいる
ノネズミ*3のようだが動かない
寒さでごごえ死んでしまったのかな?
悲しいね。
でも、テンの貴重な食べものになるかもしれない
注意:動物の死体を見つけても、感染症のおそれがあるので、素手でさわらないでね。もし、さわってしまったら、エタノール(エチルアルコール)で手を消毒してくださいね。
雪山の動物のくらしは、たいへんきびしそうだけど
それぞれの動物がいっしょうけんめいに生きていて
それぞれがつながりあっているね
アニマルトラッキングはいろんなことを教えてくれる
【補足説明】
*1 ちはや園地に設置した赤外線カメラに写った動物の動画
見てみよう! 夜の動物たちのくらし:(第1回)ハイキング道や広場にやってくる動物 https://www.youtube.com/watch?v=1erM9YbnXRM
*2 テン(ホンドテン)
イタチの仲間。イタチは平地に住み、テンは山や森に住みます。テンの体長は45-54cm(しっぽ 15cm)でイタチより少し大きい。ちはや園地では、足あとをいちばん多く見かける動物です。
*3 ノネズミ
ヒメネズミやアカネズミの仲間をまとめてノネズミと言います。
金剛山にはヒメネズミもアカネズミもいると言われています。ヒメネズミはアカネズミより少し小さくて、しっぽをのぞいた体長は6.5~10cm位です。長いしっぽでバランスを取って、細い枝やつるを歩くことができ、木の上で暮らしています。アカネズミは地上でくらしていて、うまくすみ分けています。写真5は、体長6cm位でしっぽが長くヒメネズミと思われます。補足説明1の動画に出てくるノネズミ(2:36-2:45あたり)はアカネズミでしょうか。
【参考文献】
(1)熊谷さとし、安田守
哺乳類のフィールドサイン観察ガイド
文一総合出版 2011.11
(2)林野庁関東森林管理局 赤谷森林ふれあい推進センター
始めよう!ホンドテン・モニタリング~どうしてホンドテンなの?~
解説資料は以下のホームページからダウンロードできます。
https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/kanto/akaya_fc/zissenkankyoukyouikumanyuaru/tenmoni.html
<ます 2022/1/21>
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