ネムノキは夜になると葉が閉じて眠るように見えるので良く知られています。私はこの木が夜に葉がオジギソウみたいに閉じて眠るように見えるので、この名がついものだと信じて疑いませんでした。しかし、実はそうではないとの話を聞きましたので、その話を紹介したいと思います。
ネムの木はモミジなどと同じで、秋に葉と枝が離層します。モミジの葉が赤くなるのは、葉っぱと枝のつながりが弱まり、葉っぱの糖分が変化して赤い色素(アントシアン)ができて赤くなると言うのはよくご存知だと思います。
ところが、ネムの木は葉から栄養を取り込まないので離層しても葉に糖分が残らず赤くなりません。なぜかと言うと、ネムノキはマメ科の植物で根には根粒菌があり、そこから栄養を取るので葉から栄養をとる必要が無いからということです。
ネムノキは秋早い時期から葉を落とし、春を過ぎて遅くまで葉が出ない枯れ木状態が長く続くので不思議に思っていましたが、ネムノキの名の言われは季節的に長く眠る木だと言うことからネムの木になったとのことで、ちょっと知らなかった面白いネムノキの名前の話でした。(H25.12.7 た)
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