「フェアリリング」をご存知でしょうか?
フェアリーリングとは、俗に妖精の輪 (fairy ringとかfairy circle)と言われるもので、日本語では菌輪、菌環と呼ばれますが、キノコが地面に輪状やその一部として弧状に出てくる現象のことです。
写真1はくろんど園地の人工林で見つけたものです。拡大してご覧ください。
キノコが輪にになって生えているのが分かります。
フェアリーリングは小さなものから大きなものまであり、直径数百mにも及ぶものがあるそうです。時として草地にも発生し、キノコだけでなく菌のせいで草が輪状に枯れたり、逆に草丈が異常に成長することもあるそうです。
なぜキノコの輪ができるのかということですが、キノコの元は菌糸で菌糸は放射状に広がっていきます。その結果、子実体(子孫を残すための器官としてのキノコ)が輪状になって出てくると言うわけです。中心に近い菌糸は段々死んでいき、毎年外に広がって行くのでキノコの輪は大きくなっていきます。古いものでは数百歳にもなる菌輪があるそうです。
皆さんも森に入ってキノコを見たらフェアリーリングがないか探してみて下さい。
参考:これまでのフェアリーリングのコラム記事
(2023/8/11 T.T)
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