くろんど園地でハルジオンが咲くころ、花の上に1cmくらいのコガネムシをみることがあります。コアオハナムグリです。今回は早春から現れるコアオハナムグリを紹介します。どこにでもいる普通種なので皆さんもどこかでみたことがあるのではないでしょうか。
コウチュウ目コガネムシ科の昆虫で、花の花粉や蜜を食べるハナムグリの仲間になります。体色は緑色で白い斑紋がちらばっています。中には赤銅色のものもいます(写真2)。また、体には毛がまばらに生えているので、そこに花粉が付き、植物にとってはよい花粉媒介者になっているようです(写真3)。
コガネムシの仲間は体形がよく似ていますが、食べるものによって大きく食糞性と食葉性に分類できます。ハナムグリは食葉性のグループです。食葉性グループの中でも葉を食べる種類はコガネと呼がれるものが多く、樹液に集まるのはカナブンと呼ばれることが多いです。ややこしいのが今回のハナムグリの仲間で、花に来るものと樹液に来るものどちらも存在しています。小さいハナムグリ類は花へ、大きなハナムグリ類は樹液へ行く傾向です。
一方、親の食べ物が異なっていても幼虫のときはどれも腐植土などを食べて成長します。畑などの土を掘ったときによく見ると思いますが、乳白色のイモムシのような形体です。共通の祖先から分化してきたことがわかりますね。ちなみにカブトムシもコガネムシの仲間です。
コアオハナムグリは北海道から九州で見られ、くろんど園地でも4月頃から9月頃までと長い期間見ることができます。ただし、7月頃(真夏)は数が減るように思います。ノリウツギなどの木の花にもきますので、下だけではなく上の方の花にも注意して探してみてください。小さくてもよく飛ぶので捕まえるときは注意してください。
(2026/4/1 大西)
【2026/6/6】飛んでいるコアオハナムグリが撮れたので追加します
上翅は閉じた状態で中に折りたたんでいた下翅で飛んでいるのがわかります